せっかくなら大画面のプロジェクターで動画を見てみたい。
そして、映画やアニメをみるのもいいけど、どうせならFilmora(フィモーラ)で自分で編集した動画をみてみたくはありませんか?
Filmoraは、動画編集ソフトとして比較的安価でありながら、本格的な動画編集ができるのが特徴のソフトです。
その為、多くのユーザーが動画編集ソフトの入門として導入し、今も動画配信やオリジナルの動画制作などで活用されています。
もちろん私も普段から使うこともあり、重宝しています。
今回は、Filmoraで編集された動画を高画質な4K画質でプロジェクターで再生するをテーマに解説しましょう。
なぜFilmoraを利用し4K対応プロジェクターで見るのか?
最初にFilmoraをなぜ動画編集ソフトとして利用し、なぜ4K対応プロジェクターで見る必要があるのかについて説明しますね。
結論を言ってしまえば、この方法をとることが一番気軽に4K動画を広い場所で楽しめるからです。
ここでは、Filmoraを使う理由、さらにプロジェクターを4K対応にする理由について解説します。
気軽に高品質な動画編集ができる
Filmoraは、国内でも人気の動画編集ソフトです。
ただ、単に人気のある動画編集ソフトというわけではなく、なぜFilmoraを選ぶのかといえば、それには理由があります。
それは操作のしやすさと、4K動画の編集ができるからなのです。
まず、Filmoraは操作がしやすく、動画編集初心者の方でも直感的に動画編集ができます。
しかも、後述しますが4K動画編集に最適な機能をいくつも搭載しているので、4K動画を作ることも難しいことではありません。
このようにFilmoraは4K動画を編集する敷居がとても低いといえるのです。
プロジェクターも4K対応である必要
4K動画を作ってしまえば、投影するプロジェクターはなんでもいいというわけではありません。
映像を投射するプロジェクターも4K対応でなければならないのです。
仮に4K非対応のプロジェクターを使用した場合、わざわざ4K動画を撮影しても画質が滲んでいたり、正確な色で投影されなかったりときれいな映像が投射されません。
そのため、プロジェクター側でも4Kに対応させる必要があるのです。
ただ知っておいていただきたいのが、4K対応といっても4Kの高画質を投影できるプロジェクターと、4K画質を読み込めるものの投影は1080pなどフルHD画質のままという4K画質にも一応対応できるよという機種があることに注意が必要です。
Filmoraで4K対応プロジェクター再生するのに役立つ機能
先ほど触れたようにFilmoraは、4K映像を再生するために役立つ編集機能を多くそろえています。
主なものとして次の機能です。
役立つ編集機能
- モーショントラッキング
- オーディオダッキング
- カラーマッチ
モーショントラッキング
モーショントラッキングは、動画内にある特定のオブジェクト、例えば指定した人物の動きを追跡し、別のオブジェクトと動きを合わせられる機能です。
例をあげるとするなら、顔を隠すモザイクや車のナンバープレートをぼかすといった用途で利用できます。
4K映像の場合、その高精細な映像のため、わずかにモザイクが外れてしまっただけで見せたくない映像を推定されてしまうといったことが少なくありません。
しかし、モーショントラッキングを使えば自動でモザイクが追尾するため4K映像でもモザイクがずれることなく隠したい部分を隠すことが可能です。
また、動画編集の手間も大幅に軽減でき、編集時間の削減にもつながります。
オーディオダッキング
オーディオダッキングとは、音声に重なる部分のBGMの音量を自動的に下げてくれる機能です。
特定のトラック部分の音量が自動的に下がることで、音声などがよりクリアに聞けるようになります。
一見4K映像と関係のなさそうな機能ですが、この機能を利用することで音声が聞き取りやすくなり、プロジェクターの大画面と相まって、映像への没入感を高めやすくなるのがメリットです。
Filmora以外でもトラックの音量を調整すればできる機能ですが、Filmoraではこの作業を自動で行うことによって編集作業の難易度を下げ、編集時間を短くするといったことが可能になります。
カラーマッチ
カラーマッチとは、映像の色合いを簡単に調整する機能です。
4K映像はとても解像度が高く、まして4K対応のプロジェクターで映像を投射すれば、その映像はより大きく迫力のあるものになります。
そのようなときに色合いがおかしかったり、こちらの意図した色合いが出なかったりした場合は、せっかく編集した4K映像も台無しです。
このようなことにならないようにするのがFilmoraのカラーマッチ機能です。
クリップの画面からワンクリックでカラーを調整し、簡単に狙った色合いにできます。
この色合いを、バッチと呼ばれる映像の一定期間部分に簡単な操作で反映させることも容易です。
もちろん、Filmoraでは動画全体のカラーを統一することも可能なので、動画をより美しいものに仕上げられるでしょう。
カラーマッチ機能はFilmoraを利用して4Kに最適化された動画を作るための重要な機能といえるのではないでしょか。
Filmoraで動画編集を行ったら
Filmoraで先ほど紹介した機能を利用し、動画編集が終わったら4K動画を出力します。
Filmoraでは簡単に高品質な映像を出力することが可能で、次に紹介する手順によってスムーズに4K映像の取得が進められるでしょう。
簡単な流れ
- エクスポートを選択
- 出力条件を設定
- 4K動画を出力
- 4K対応のプロジェクターで再生
エクスポートを選択
最初にFilmoraの画面にある「エクスポート」をクリックします。
これは、Filmoraで映像を動画ファイルなどにする操作です。
ただ、この操作だけでは4Kの映像を出力することはできないため、次の手順で設定を進める必要があります。
出力条件を設定
エクスポートをクリックすると設定画面が表示されます。
ここで解像度を調整して4Kに設定しましょう。
もともとの設定は「1920x1080」です。
これはフルHDと呼ばれる画質で、スマホなどでは十分高解像度の映像といえますが、4K対応プロジェクターでは4K映像として出力できません。
そのため、「品質」の項目にある高品質へチェック(レ点)を入れて4K映像に設定できるようにします。
次にチェックを入れておくと「ビデオ」の解像度をプルダウンで切るようになっているので、「3480x2160」に設定しなおしましょう。
設定が完了したら4K映像が出力できる状態が整います。
さらにビットレートやオーディオの質も変えられるので、もっとビットレートを上げたい、あるいはオーディオも高音質にしたいという場合は設定を変更しておくことがポイントです。
ただ、音質についてはプロジェクターではなく、音声出力を行うスピーカーの性能に左右されるので注意しましょう。
4K動画を出力
設定が完了したら「OK」をクリックして設定を反映させます。
そして、画面を一つ戻って「出力」をクリックすることで4Kで編集した映像が出力(エクスポート)されるでしょう。
4K対応のプロジェクターで再生
出力された映像を4K対応のプロジェクターで再生します。
パソコンなど再生できる装置とプロジェクターを接続し、4K映像を再生させることでプロジェクターを通して大迫力の4K映像を再生可能です。
なぜプロジェクターも4K対応にする必要があるの?
映像を出力させるだけなら通常のプロジェクターでも問題ありません。
しかし、4K映像を高画質のままプロジェクターで再生するのであれば、4Kに対応したプロジェクターを使用する必要があります。
ここではなぜ4K対応のプロジェクターを使用しなければならないのかについて解説しましょう。
圧倒的な画素数で再生できる
まず、4K対応なら、圧倒的な画素数で再生できます。
4Kの画素数はフルハイビジョンの4倍です。
これは画像の細かさが4倍であり、視覚から得られる情報が圧倒的に多いことを意味します。
つまり、抜群に美しい映像なのです。
しかし、4K映像に対応していないプロジェクターで再生するとにじみが出てしまったり、あるいはせっかく最適化したカラーバランスも崩れて狙った色合いが出なかったり、はたまた投影することすらできなかったりします。
このような意味でも4K対応のプロジェクターを利用する必要があるのです。
4K対応のプロジェクターは性能も高い
4K対応のプロジェクターは基礎性能も高いものが多くあります。
例えば、3LCD方式と呼ばれる光の三原色に分解した光を割り当てて透過させる機能や4K対応プロジェクター独自のLEDを採用しているといったものが代表的です。
激しい動きのある映像を滑らかに再生できるように処理スピードを速くしているモデルもあり、基本的な性能も4K非対応のプロジェクターよりも優れています。
4K映像のポテンシャルを引き出す意味でも、基礎的な性能に優れた4K対応プロジェクターで再生することが必要といえるでしょう。
まとめ
Filmoraは4K映像を気軽に編集できる優れた動画編集ソフトです。
さらに高度な編集機能としてカラーの調整やオブジェクトの自動追尾といった機能も搭載しており、低価格帯の動画編集ソフトとしては優れた内容も魅力として挙げられます。
このように利用しやすい動画編集ソフトで作った動画を4K対応のプロジェクターで再生することによって、没入感のある魅力的な映像体験ができるでしょう。