PowerDirectorは危険、PowerDirectorはヤバいなどネットではPowerDirectorの安全性を気にする発言が多く見られます。
ただ、結論から言うと、CyberLink社の動画編集ソフトPowerDirectorは安全性が高く、安心して利用できるソフトウェアです。
CyberLinkは、長年にわたり多くの特許技術を保有し、動画編集ソフトやマルチメディアソフトウェアの分野で世界的な実績を積んでいます。
そのため、基本的には信頼できる企業ですが、一部のユーザーは台湾という地政学的な背景から軍事的・政治的リスクを懸念する声もあります。
そこで今回は、CyberLinkの安全性や評判を改めて解説し、最適な選択肢を見つけるための参考情報を提供していきます。
安全性を知る前に!そもそもPowerDirectorとは?
PowerDirector(パワーディレクター)は、台湾の企業サイバーリンク(CyberLink)社が開発した、動画編集およびオーサリングソフト(様々なデジタルコンテンツを制作するためのソフト)です。
このソフトは初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに対応しており、多彩なエフェクトやトランジション、字幕作成、さらにはディスク作成やYouTubeへの直接アップロード機能も備えています。
動画編集の効率化や品質向上に重点を置き、高速レンダリング技術を搭載していることでも知られているのも特徴です。
安全性を知る前に、このPowerDirectorとはどんなソフトウェアなのか解説しましょう。
台湾企業の動画編集ソフト
先ほども触れたようにPowerDirectorは、サイバーリンク(CyberLink)によって開発され、Windowsユーザー向けに提供されている動画編集ソフトです。
サイバーリンクは台湾に本社を置く企業で、PowerDirectorはその代表的な製品の一つとして知られています。
さらに動画編集ソフトとしては、国内外で高いシェアを誇り、特に日本では9年連続でトップシェアを維持している定番ソフトウェアです。
PowerDirectorは、シンプルなインターフェースを持ちつつも、豊富な機能が搭載されています。
たとえば、エフェクトやトランジション、字幕の追加が容易にできるほか、サイバーリンク独自のSVRT技術により、高速かつ効率的なレンダリングが可能です。
また、オンラインコミュニティ「DirectorZone」や「FreeSound」から無料で編集素材をダウンロードし、さらに豊かな表現ができる点も魅力といえます。
複数のトラックを使った高度な編集や、動画の補正、オブジェクトの動きの調整、さらには3D動画の作成・編集にも対応しており、非常に多機能です。
PowerDirectorの安全性は?
先ほども触れたように、CyberLinkが提供する動画編集ソフトPowerDirectorは安全性が非常に高いソフトウェアです。
ウイルスや危険なプログラムが含まれるリスクは低く、セキュリティ対策もしっかりとされています。
ただし、地政学的リスクがゼロではないため、台湾の状況に懸念がある場合は別の選択肢を検討することも必要です。
ここではその詳細について解説します。
ソフトウェア自体の安全性は高い
PowerDirectorは、ソフトウェア自体の安全性において非常に高い評価を得ています。
具体的には、Googleのセキュリティツール「VirusTotal」を使ったチェックでも、ウイルスやマルウェアの存在が確認されていないため、悪意のあるプログラムが含まれている可能性は極めて低いです。
また、国内外での利用実績も豊富で、日本では動画編集ソフトのシェアNo.1を誇るほど多くのユーザーに信頼されています。
さらに、CyberLinkの他の製品も大手企業に導入されていることから、安全性についての信頼度は非常に高いといえるでしょう。
ソフトウェアを安心して利用したい人にとって、PowerDirectorは確かな選択肢です。
安全性は高いが地政学的リスクを考慮する必要がある
PowerDirectorはソフトウェア自体の安全性が高いものの、本社が台湾にあるため、地政学的なリスクを考慮する必要があります。
台湾は半導体産業を中心に経済的に重要な立場にあり、特に中国との関係で軍事的な緊張が高まっている地域です。
米軍のインド太平洋軍司令官によると、中国が2027年にも台湾に侵攻する可能性があるとの見解もあり、このような事態が発生すればCyberLinkの開発環境やサポート体制に影響が出る可能性があります。
特に、アップデートの提供が止まるリスクを考慮した上で、台湾の状況に不安を感じる場合は、米国に本社を置く人気の動画編集ソフト、「Adobe Premiere Pro」などの別のソフトを検討してみましょう。
ポイント
・悪意のあるプログラムが含まれている可能性は極めて低い
・大手企業に導入されているので安全性についての信頼度は非常に高いと思われる
安全性に不安があるのになぜ日本では売れているのか?
CyberLinkの「PowerDirector」は、一部で「使いづらい」「操作性が悪い」との口コミが見られ、安全性についても懸念される声があります。
それにもかかわらず、9年連続で日本で売上No.1を誇る理由は、その豊富な機能と性能です。
特に、価格対性能のバランスが非常に優れており、プロ仕様の動画編集を手軽に行いたい層に支持されています。
また、初心者でも簡単に使えるガイドや豊富なエフェクト、テンプレートが用意されている点も、日本市場での人気を後押ししています。
ここでは、PowerDirectorの特徴について解説し、安全性があるうえに多機能であることを紹介しましょう。
各種機能が充実
PowerDirectorは、初心者から上級者まで幅広いユーザー層に対応する多彩な機能を搭載しています。
例えば、簡単に使える自動編集機能は、動画編集に不慣れな人でもプロフェッショナルな仕上がりを実現できるのが特徴です。
特に、数多くのテンプレートやトランジション、エフェクトが標準で提供されており、カット編集やトランジションの追加、テキストの挿入がスムーズに行えます。
また、4Kや360度ビデオの編集にも対応しており、高解像度の動画を扱うことも可能です。
さらに、オーサリング機能や、メニュー作成機能が標準で含まれているため、動画をDVDやBlu-rayに焼く際もスムーズにできます。
このような多機能さが、PowerDirectorの売上に貢献している理由の一つです。
AIとの相性の良さ
PowerDirectorは、最新のAI技術を活用した機能が充実している点も魅力です。
特に注目すべきは、AIによる動画補正機能や、自動的に映像を美しく仕上げるツールが挙げられます。
これにより、撮影の際に発生する手ブレや暗い映像も簡単に修正でき、編集作業の手間を大幅に削減可能です。
また、別途購入が必要な「AIスタイルプラグイン」では、動画や画像をゴッホ風の絵画タッチに変換するなど、アート作品のような仕上がりを目指せます。
AIの活用により、初心者でも簡単に高度な編集を行える点も他の動画編集ソフトとは一線を画しており、PowerDirectorの人気の理由の一つです。
エフェクトの自由度が高い
PowerDirectorのもう一つの強みは、エフェクトの自由度が非常に高い点です。
テキスト、トランジション、フィルターなどの基本的なエフェクトはもちろん、それぞれのエフェクトの細かい色調やグラデーションを自由に調整することができます。
さらに、公式サイトから追加のエフェクトをダウンロードすることで、自分好みの編集を実現できる拡張性も魅力です。
このように、PowerDirectorはただのテンプレートに頼るだけでなく、ユーザーが独自の創造性を発揮できる柔軟さを持っています。
結婚式用の特別なムービーや、YouTubeなどで他とは違う個性を出したい動画クリエイターにとって、このエフェクトのカスタマイズ性の高さは大きな魅力です。
自由な編集を楽しみたい人々に支持される理由がここにあります。
まとめ
海外製動画編集ソフトPowerDirectorの安全性についての不安の声があるものの、結論としてサイバーリンク社が提供するPowerDirectorは安全性が高く、信頼できるソフトウェアです。
台湾に本社を構えるCyberLink社は、長年にわたり動画編集ソフト分野で多くの実績を持っています。
ソフトウェア自体にはウイルスやマルウェアが含まれているリスクが低く、利用者からの信頼も厚いといえるのも事実です。
ただし、地政学的リスクを懸念する場合、他のソフトウェアも検討すると良いでしょう。
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