PowerDirector(パワーディレクター)は、動画編集の定番ソフトです。
最近では新しいモデルとして、パワーディレクター2024やサブスクリプション版の365もリリースされました。
このページに訪れている方は、そんなPowerDirector(パワーディレクター)を買ったばかりか、購入するのを悩んでいるという方が多いでしょう。
では、なぜ悩むのか・・・。
「買って使ったところで商用利用できるの?」「YouTubeとかで収益化はできるの?」・・・といったような疑問があるからではないでしょうか?
では実際にパワーディレクターで動画編集を行い、それをYouTubeなどの動画サイトにアップロードし収益を得るような商用利用できるのでしょうか。
今回は、パワーディレクターで作成した動画が商用利用できるのかについて解説します。
また、パワーディレクターを扱う上での注意点についてもまとめましたので、最後までご覧ください。
PowerDirector(パワーディレクター)は商用利用できるの?
結論をいえば、パワーディレクターは商用利用することは可能です。
つまり、YouTubeを始めとした動画サイトでパワーディレクターを利用して編集した動画をアップロードしても問題ありません。
公式でも商用利用を認めている
パワーディレクターをリリースしているのは台湾のサイバーリンク社です。
この会社に直接確認をすると、すべての製品において商用利用が可能となっているという回答を得ています。
質問を送ると、どうようなエフェクトを使うのか、販売目的なのか、YouTubeチャンネルなのかと質問がくることも。
サポートは返信が遅かったり、スルーだったり、担当によって回答が違ったりもしますが、一応パワーディレクターは公式お墨付きで商用利用が可能になっているといえるでしょう。
落とし穴!パワーディレクターで商用利用できない事例がある
パワーディレクターで動画編集したコンテンツは基本的に商用利用できますが、実は利用できない事例もあります。
具体的には次のような事例についてパワーディレクターの商用利用は禁止されているので注意が必要です。
ここに注意
・パワーディレクターの無料版やアカデミック版で編集した動画
・パワーディレクターで提供している他社製特典の利用
・利用許可を得ていない第三者の著作物を入れた動画
・DirectorZoneで手に入れた素材を利用
これらについて解説します。
パワーディレクターの無料版やアカデミック版で編集した動画
出典:CyberLink
まず、パワーディレクターの無料版やアカデミック版を使用して編集した動画は商用利用できません。
無料版とはサイバーリンクの公式サイトで配布している無料の体験版を指します。
これは、サイバーリンクの公式サイトから簡単にダウンロードでき、動画編集を試しに作成できるバージョンです。
次にアカデミック版で作成した動画も商用利用できません。
パワーディレクターには、PowerDirector 2024 Ultimate Suite アカデミック版やサブスク利用できるPowerDirector 365アカデミック版といったアカデミック版が用意されているのです。
通常版よりも40%安いため、お得に入手できるパワーディレクターではあるものの、あくまで学生や教員による教育目的で利用されるバージョンといえます。
そのため、パワーディレクターを逍遥利用するという利用目的と合致しないことから、サイバーリンクでも商用利用を禁止しているのです。
つまり、学生や教員であっても、パワーディレクターで編集した動画を商用利用したいと考えた場合は、通常版を購入して、それによる動画編集を行う必要があります。
パワーディレクターで提供している他社製特典の利用
パワーディレクターでは他社製特典を付けて販売している商品も存在していることは見落とされがちです。
この中では他社の素材も多く採用されています。
パワーディレクター2024の場合においても他社の素材を安易に商用利用を検討すると、著作権などの権利問題が発生する恐れもあるのも事実です。
キャンペーンなどでもし今後他社の素材が得点で採用されていたら、利用を控えるようにしましょう。
利用許可を得ていない第三者の著作物を入れた動画
これは簡単にいえば、どこからか無断で商用利用禁止のコンテンツ、たとえば動画素材や音声素材、BGMを取ってきて、パワーディレクターで編集した動画に組み込むことを言います。
今触れた通り、これはパワーディレクター以外のすべての動画編集ソフトで言えることでもあり、そもそも動画編集で行ってはいけない行為です。
気軽に素材をダウンロードして、勝手に入れるような行為はそもそも動画編集で行ってはいけません。
パワーディレクターの商用利用うんぬんというよりも常識といえるでしょう。
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DirectorZoneで手に入れた素材を利用
DirectorZoneとは、簡単に言うとサイバーリンクの素材配布サイトです。
パワーディレクターに最適化された各種の素材が用意されており、動画に入れやすいように加工されているものばかり用意されています。
そのため、ついパワーディレクターの動画に組み込んで、そのまま商用利用しそうになってしまうため、これまで紹介した中でもっとも注意すべきことといえるかもしれません。
パワーディレクターで商用利用するには?
パワーディレクターは商用利用できるものの、とにかく注意点が多く二の足を踏んでしまいそうになります。
しかし、次の点をおさえることでパワーディレクターの商用利用は簡単にできます。
おさえるポイント
- 通常版を購入する
- 効果音やBGMを自作または商用利用許可されたものを利用する
- パワーディレクターで指定された素材を利用する
通常版を購入する
まず、パワーディレクターの通常版を購入しましょう。
パワーディレクターの通常版は、PowerDirector 2024 Ultimate Suite 通常版という名称で販売されています。
商用利用する場合は、この製品を購入しましょう。
ただ、パワーディレクターの通常版は定価で21,450円もします。
もし抵抗があるのであれば、サブスク版を購入するのもおすすめです。
パワーディレクターではサブスク版として、PowerDirector 365を用意しています。
これは、通常版と同じで、しかも常に最新版のバージョンを提供してくれる便利な製品です。
価格も12か月プランの契約で8,980円となっており、とりあえず1年間利用すると考えてもかなりリーズナブルと言えます。
通常版が高いと感じた方は、このサブスク版を検討してみましょう。
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効果音やBGMを自作または商用利用許可されたものを利用する
効果音やBGMなどの素材を自作してしまうという方法もありです。
自分で作ってしまえば、どんなものを作ろうが著作権は自分にあります。
そのため、自由自在に利用することができるでしょう。
また、自分で素材を探し、商用利用可能な物を見つけてパワーディレクターの動画編集に組み込むことも有効です。
たとえば、YouTubeで提供している商用利用が許可された素材などを利用するといったものが挙げられます。
クオリティの高いものが商用利用可能になっているケースもあるので、根気よく探してみましょう。
なお、パワーディレクター2024では、商用利用も可能な400曲のBGM、3000種類の効果音を搭載しています。
パワーディレクターで指定された素材を利用する
サイバーリンクカスタマーサポートでは、パワーディレクターに入っている素材の中でも商用利用しても良いものがあります。
具体的には次のようなものです。
商用利用して良いもの
- パワーディレクターに標準搭載された素材
- パワーディレクター特典の一部フォント
- パワーディレクター365アドオンの動画素材
- パワーディレクターおよびサードパーティのサンプル・プラグイン・エフェクト・テンプレートなどの各種アイテム
まず、パワーディレクターに標準搭載された素材があります。
これは、BGMやサウンドクリップといったものが含まれており、かなり使える物となっているので、チェックしてみましょう。
次に特典でも利用できるものがあります。
それは、「モリサワフォント」と呼ばれるフォントです。
国産の高品質フォントとして知られているので字幕に使うなど活用しましょう。
なお、パワーディレクター2024ではモリサワフォントを10書体搭載しています。
10書体あることから、様々なシーンにあせて最適なモリサワフォントの書体が選べるでしょう。
他にもパワーディレクター365では、あらかじめ組み込まれている素材も利用可能です。
また、サンプルなどのアイテムも利用できるようになっています。
ただ、これらは今後変更される場合もあるので注意してください。
まとめ
パワーディレクターは高品質な動画作成ができる編集ソフトです。
しかも商用利用できるため、YouTubeなどにも利用できます。
ただし、今回紹介した注意点をきちんと把握したうえで、利用できるものを動画編集に使用し、動画編集をおこないましょう。
きっとハイクオリティな動画ができるはずです。
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