動画編集の始め方

動画編集で避けては通れない「著作権」の基礎知識と注意点!著作権フリー素材にも落とし穴がある!見落としがちなポイントをチェック!!

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著作権の文字

動画編集を副業として行う場合、絶対に避けては通れないルールに「著作権」が存在します。

編集スキルがいくらあっても、権利関係の知識がなければ仕事にすることはできません。

もし素材集めから動画編集まで取引先に依頼されていて自分用意する必要がある時、その素材を使って動画編集を行ったことで損害を与えてしまったとしたら恐ろしいですよね。

比較的やりやすいYouTube関連に案件に携わって、そのチャンネルが収益を止められてしまったりしたら、困るどころの話じゃなくなってしまいます。

今回は意外に見落としがちですが、動画編集ではかなり重要度が高い「著作権」について、注意点などの基礎知識を紹介していきます。

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著作権とはどんなルール?

著作権法

普通に生活していると、著作権について詳しく知る機会は少ないかと思います。

ブログ運営をしたことがある方、または数年前に違法動画などが話題になった時に、調べたり関わった事がある方は多少の知識を持っている人もいるでしょう。

しかし、動画編集を副業とするなら、著作権のことについて知らなかったでは済まされません。トラブルになる前にしっかりとルールを把握しておきましょう。

著作権とは

著作権は何かしらの著作物を作った際に自動的に発生する権利です。

絵を描いたり文章を書いたりブログを書いたりと、とにかく創作すれば自動的に発生するもので、申請などは必要ありません。なので、制作物を作ったら、特許のように申請したり認可をもらうものではないんです。もちろん動画についても著作権は存在しているため、動画編集をするなら避けては通れないわけです。

他人の著作物を勝手に利用した場合、著作権法に違反することになります。または自分の作った著作物を第三者が勝手に使っていたとしたら、それは著作権法に違反します。

私の場合も、ブログに掲載してあった写真全てが、他の方に勝手に使われていたことがあります。

これって使う側は軽い気持ちですが、使われる側はかなり不愉快なものです。

個人的な利用であれば大きな問題となるケースは稀ですが、金銭が発生する場合はその限りではありません。違反した場合「10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金」と定められていますので注意が必要です。

著作権では、著作物の複製・上演・上映・公衆送信・口述・展示・頒布・譲渡・貸与・翻訳・二次利用など様々な利用方法に制限をかけることができます。これらは著作権を持っている人が自由に決めることができるため、他人の著作物を利用したい場合には許諾を得る必要があります。

そもそも使用が不可能なケースもあれば、無償で構わないケースなど様々です。

副業で動画編集をするのであれば、使用する素材は著作権法を守って選定するようにしましょう。

ポイント

・著作権は何かしらの著作物を作った際に自動的に発生する権利

・他人の著作物を勝手に利用した場合は著作権法に違反する

動画の著作権は誰のもの?

動画編集を行う場合、編集する前の動画素材やイラストなどが用意されているかと思います。

こうした素材はそれぞれ撮影したり描いた人が著作権を持っているはずです。これらの素材を組み合わせて動画を作った場合、その動画の著作権は制作者に発生します。

ただし、動画になったからといって、元の素材の著作権が失われるわけではありません。素材と完成した動画それぞれに権利者が存在する状態になります。

そのため多くの場合、契約で著作権の譲渡が行われます。

契約で著作権の譲渡を行わないと、素材を用意してお金を支払っているにもかかわらず、著作物の扱いに制限が出てきてしまう可能性があるためです。

業界内では「買い取り」と表現することもあります。

口頭での約束だけといったクライアントも存在しますが、なるべく契約に盛り込んだ方が良いでしょう。そうでなくても最悪メールなどの文章で残しておいた方が後々トラブルになりにくいです。

注意ポイント

トラブル対策の為に著作権の譲渡を行なう際は契約書を残しておくこと

他人の著作物を使える引用について

著作物は様々な形で守られている為、許諾を得なければ利用できません。

しかし、引用であれば許諾を得ずとも使用できる可能性があります。

著作物の引用をする際には、引用される著作物がメインになってはいけません。

例えば自分が制作している動画の中で何らかの説明が必要になった場合などに、ほんの一部分に著作物を使用させてもらうような形です。引用した著作物は引用であると分かりやすく区別したうえで、出典表示をしっかりする必要もあります。

ただし、動画編集を副業として行う場合は引用はより慎重にするべきでしょう。場合によってはクライアントと相談する必要もあるかと思います。

動画編集で注意すべき著作権のポイント

違法ダウンロードしているところ

契約上の著作権の扱いをチェックする

動画編集に着手する前の段階として、契約で著作権の扱いがどうなっているのかチェックしましょう。

動画編集を受注する側からすれば、納品して報酬を受け取れれば問題ありませんが、クライアント側で後々問題になるケースもあります。

そういったトラブルを抱えない為にも、事前に著作権の扱いがどうなっているのかチェックしておくべきです。

また著作権の中の「著作者人格権」については譲渡することができません。

具体的には著作物を公表するかどうか、氏名を表示するかどうか、著作物を改変して良いかどうかを決める権利のことです。

譲渡はできませんが、この権利を行使できないようにする契約をすることは可能なので、それらも契約に含めるのが一般的です。

もちろん案件を受注する側としては、これらが契約に含まれていなくても直接損をするわけではありません。

ですが、権利回りをしっかり契約に盛り込んでいないクライアントは著作権についての認識が甘いケースがあるので注意が必要です。

動画素材の著作権に問題がないか確認する

動画編集に使う素材にもそれぞれ著作権が存在します。

クライアントに用意された素材は、基本的に許諾を得るなどして権利の問題がクリアされていることがほとんどです。

しかし稀に権利的に問題がありそうな素材を指定してくるケースもあります。こういったケースでは着手する前に確認をした方が良いでしょう。

自分で素材を用意する場合も、それぞれ権利的に問題が無いか確認して用意する必要があります。

特に画像素材の著作権管理が甘いケースが多いのですが、注意していても気付けないような素材も数多く存在するのが実情です。

ポイント

・クライアントが用意した素材でも、不安や怪しい素材は著作権の扱いを確認する

素材のクレジット表記について

フリー

動画編集にフリー素材などを利用した場合、規約によってクレジット表記が必要なケースがあります。

クレジットは動画内や公開する際に目につく部分に表示する必要が出てくるので、クレジット表記をどのように行うか事前に相談しておきましょう。動画内に表示しない場合は、使用した素材と必要なクレジット表示を別途共有しておく必要があるので注意が必要です。

著作権とフリー素材の関係

動画編集をする際に、クライアントから受け取る素材以外にも素材が必要になるケースもあります。そこでフリー素材を活用することも少なくありません。フリー素材は無料で利用できるため、動画編集でお世話になっている人も多いのではないでしょうか。

そんなフリー素材にも著作権は存在しています。

よくフリー素材は著作権がないと勘違いしている人も居るのですが、著作権を放棄しているケースは稀です。つまりほとんどのフリー素材は無条件で利用できる素材ではないという事です。

フリー素材配布サイトなどでは利用規約が定められていますが、その根拠となっているのが著作権となっています。著作権の範囲内で使用方法が定められているわけですから、利用規約を守らなかった場合は著作権法違反になる可能性が高いです。

特に動画編集を副業ではじめたい人は、フリー素材の利用規約をよく読む必要があります。

個人利用や非商用の場合は無料で利用できても、法人や商用利用では使用不可の素材や有料になるといったケースは多いです。

動画編集を仕事とするのであれば当然ながら商用利用となります。動画内に使用する素材は商用利用が可能なものを探さなければなりません。

動画素材やイラスト、BGMといったフリー素材を利用する場合は都度利用規約を確認する癖をつけておきましょう。

この他にフリーフォントの利用規約は見落としがちです。動画編集にテロップなどの文字入れをするケースは多いと思いますが、もちろんフォントにも著作権は存在します。

商用利用が可能なフォントをリストアップしておいたり、はじめから商用利用可能なフォントのみ導入するといった工夫をしておけばトラブルは避けやすいです。

フォントに限らずよく利用する素材をまとめたフォルダを用意しておくと非常に効率が良くなります。

副業で動画編集をする場合、特に時間効率は収入に直結するので可能な限り素材を管理しておくと良いでしょう。

ちなみにフリー素材とは、著作権や使用料に関する制限がない素材のことを指して使われているので、どうしても勘違いをしてしまいますよね。

一般的には「著作権フリー」や「ロイヤリティフリー」といった意味を含んでフリー素材と言っています。

注意ポイント

・フリー素材でも著作権があり商用利用不可の場合があるので利用規約はしっかりとチェックしておく

動画編集で重要なもう一つのルール、肖像権について

著作権とは関係ありませんが、動画編集時に気を付けなければならない肖像権についても触れておきます。

肖像権とは映像に映っている人物に発生する権利です。要するに「許可なく人物を動画に映して公開してはいけない」というルールになります。

出演している又は映り込んでいる人物に、許可を得ていれば問題はありません。

動画編集において用意された動画素材で、メイン撮影されている人物から許可が取れていないケースはほぼ無いはずです。注意すべきなのは映り込んでいる人物の扱いでしょう。

基本的には人物が特定できなければ映り込んでいても問題ありません。

顔がしっかり映ってしまっているような映像であれば、撮影許可を得られているのかクライアントに確認する必要があります。許可を得ていないのであれば、ぼかしやモザイクなどの編集で対応すれば問題ないでしょう。

このように一般の人物についてはプライバシー権で守られています。その一方で芸能人やスポーツ選手といった人物自体が商品としての価値を持っているケースもあるでしょう。

そういった場合はパブリシティ権といった別の権利が発生します。当然こちらも勝手に動画に使用することはできません。

芸能人の映った写真や映像を動画内に無断で使用した場合、パブリシティ権の侵害だけでなく著作権の侵害にもなります。

注意ポイント

・動画に写り込んでいる顔が特定できる人物には肖像権が発生するので許可が必要

・芸能人やスポーツ選手などの有名人にはパブリシティ権が発生するので勝手に使用することはできない

著作権での失敗談

若い男性5

馬太郎

30代男性

私はクラウドワークスではありませんが副業でユーチューブ個人チャンネルを開設して動画編集してユーチューブに上げたことがあります。やり始めの当初は絶対にこの副業を成功させて稼いでやると言う気持ちでいっぱいでした。しかし、いざ挑戦してみるとユーチューブの収益化のチャンネル登録者1000名とたくさんの視聴時間が必要で私はこの時挫折してしまいました。最初の2から3ヶ月はチャンネル登録者数も増えていきこのままうまくいけば収益化まで最短だと思っていたのですがしっかりとした目標を立てることができずにいたので三日坊主で終わってしまいました。また、動画編集の際に著作権等の問題がありバズった動画等も削除されてしまったのも私が辞めるきっかけになったかもしれません。みななさんも動画編集等を行う際はしっかりとて著作権フリー素材を使用する事をオススメします。

まとめ

動画編集を副業としてやっていく場合は、著作権について学んでおく必要があります。

副業とは言っても報酬を頂いて働く以上は知らなかったでは済みません。もちろん独学で学んでも対応できるのですが、著作権は意外と難しい仕組みでもあります。

独学で難しい場合は動画編集スクールなどを活用すれば、著作権や肖像権に対してどう対応すれば良いのか学びやすいでしょう。

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あっちー

運営:あっちー ブログ歴7年。ブログと合わせてYoutube動画を作成。Illustrator、Photoshopは20年以上前にスクールに通い習得。しかし長年のソフトのアップデートについていけず、再度 デジタルハリウッドのオンライン講座Adobeマスター講座で一通り学ぶ。同時にPremiere Pro、After Effectsも学習。その後は独学でスキルアップ。現在は独学でFilmoraとFinal Cut Proを使っています。

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