何か良いプロジェクターがないかと探していると、解像度が1280×720Pで、なかなか良さそうな据え置き型のコンパクトプロジェクターがありました。
今まで何台かプロジェクターを使ってきましたが、解像度が高いものは値段も高い。そして据え置き型より、ポータブルプロジェクターの方が断然高い。
元々は映画を大きなスクリーンで観たいという事から始まり、次はキャンプで映画を観たいに変わり、使う機種も変移してきました。
今はキャンプで映画を観ることはほとんどなくなったのですが、室内でモバイルプロジェクターを使っています。
確かに解像度も高く良いものなんですが、室内ならもうちょっとコスパが良く、解像度が下がっても良いんじゃないかと思い始めています。
そこで今回のDBPOWERのプロジェクターL22です。
今回は、DBPOWERのプロジェクターL22を実際に使ってみて、その映像を見た時にどう感じるかなどレビューしたいと思います。
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DBPOWERのプロジェクターL22をレビュー!
DBPOWER プロジェクターL22の特徴
DBPOWERのプロジェクターL22は、W221×D174.7×H87.3 mmという比較的コンパクトなサイズ感。
本体は約1.42kgと、重量も軽くできています。
本体前面には大きなレンズが配置されていて、保護用にカバーがされています。
カバーは紐などで本体に繋がれてなく、取り外したら失くさないように置いておく必要があります。
本体上部のレンズよりの部分には、レンズの焦点調整と台形補正のダイヤルがあります。
そのどちらもオートではなく手動調整となっています。
もし焦点調整を回し、焦点距離を調整した時にレンズが本体から飛び出る感じになると、カバーが取り付けられなくなります。
レンズの上から被せるような感じになるカバーは、レンズが飛び出ると本体にハマらないようになってしまうです。
その為、もし毎回使用後にカバーを取り付けたいとお考えなら、レンズを収納する必要があります。
しかしその為には、焦点距離の調整を毎回やり直す必要が出てきてしまうのが、ちょっと難点かも知れません。
本体上部には、その他操作ボタンが配置されています。DBPOWERのプロジェクターL22は、付属のリモコンで操作が出来ますが、本体でも同様に操作できそうです。
とは言え、ボタンを見ると、電源と方向キー、後は音符のマーク、戻るボタン、OKボタンなので、直感的には操作方法が分かりにくいかも知れません。
ただこの操作ボタンは、背面が点灯するようになっているので、部屋の電気を消した後でも視認しやすく、操作しやすそうです。
入力端子
本体側面には、外部入力のHDMI端子が2つ、USB-A、イヤホンジャック、AV端子、SDカードスロットがそれぞれ1つづつ配置されています。
これらの端子などを使って、パソコンやタブレット、スマホ・DVDプレーヤー・USBメモリー・アマゾンのFire TV・Google Chromecast・X-Box・PS3・PS4など様々な周辺機器が接続できるようになっています。
僕個人の使い方では、Fire Stick TVがメインになり、TVゲームも繋げれたら良いなという感じです。
実際に、こんなにたくさんの機器を繋げることはないかも知れませんが、あるに越した事はないと思います。
側面反対側には、電源ケーブルの端子が配置されています。
WiFi接続
プロジェクター本体とスマホをWi-Fi接続することにより、ミラーリングできるようになります。DBPOWERのプロジェクターL22には、最新のWiFiモジュールが内蔵さているようなので、iOSでもAndroid端末でも、どちらでもミラーリングできます。
という事は、アマゾンのFire Stick TVを HDMI端子に接続しなくても、アプリがスマホに入っていれば、プロジェクターで投影して観ることができるということ。
それならFire Stick TV用に電源を用意しなくても良いので、ケーブルも少なくスッキリして良さそうです。
付属品
DBPOWERのプロジェクターL 222には、本体の他に、リモコン・電源ケーブル・HDMIケーブル、・AVケーブル・高さ調整用ネジ・取扱説明書・操作ガイド・保証書が付属しています。
リモコンは、AmazonのFire Stick TVのリモコンに似た感じ。
単4電池2本を必要としますが、電池は付属していませんでした。
また、電池を入れる場所のカバーがちょっ取り外しにくいかなと感じました。矢印通りにカバーを取り外そうとしても簡単には外れず、力を入れると割れてしまいそうでした。
高さ調節用のネジは、ポツンと1つあったので、はじめは何か分かりませんでした。
本体の下にネジ穴があり、そこに取り付けることで角度をつけるようになっているようです。
取扱説明書、クイックスタートガイドは、全部日本語で書かれているので、言葉が分からないという事はなく、とっつきやすく感じました。
説明書に多言語で書かれているものがありますが、それだと情報量が少なかったり、また日本語のページを探すのが手間ですよね。
全編日本語なのは、とても親切だと思います。
100インチのスクリーンも付属していました。
このスクリーンは柔らかい布よような感触で、壁に貼り付けるフック(テープで貼るタイプ)も同梱されています。
一般的に販売されているスクリーンは、少し硬めで、クルクルと巻いて収納できるタイプだと思います。
それとは全く違うようです。
布っぽい感じなので、ピンと張るツルツルのスクリーンではありません。
ただ今回は、このスクリーンを使わずに、白い壁に投影してみようと思います。
ただ、スクリーンがセットになっているプロジェクターを、僕は初めてです。
白い壁がないおうち、又は屋外などでプロジェクターを使いたいとお考えの方には、とても嬉しいことではないでしょうか?
ミラーリングしてみる
DBPOWERのプロジェクターL22とiPhoneをWiFiで繋いで、ミラーリングしてみようと思います。
そしてiPhone内のプライムビデオのアプリで映画を投影する予定です。
まずは、プロジェクターの電源を入れて、焦点を合わせます。
今回は壁から約1.6mぐらいの距離で設置しました。これだと約40インチの画面サイズという感じ。
台形補正と焦点は、手動で本体のダイヤルを回して調整します。
最近の新しい機種ではほとんどオートなので、ちょっと面倒にも感じますが、これはすぐに調整する事ができました。
電源入れると言語選択があります。右下辺りに日本語があるので、それを選択。
その後メニュー画面になるので、1番右の設定を選びます。
ちなみに操作は付属のリモコンでしましたが、電池を入れればそのまま使う事ができ、しかも反応は悪くはないです。
設定からスクリーンミラーリングを選び、WiFiと接続しておきます。
その後は、スマホ側でミラーリングを選び、このプロジェクター名を選択すれば完了です。
すぐに画面にスマホの縦長の画面が写し出されました。
このまま動画アプリで映画などを再生すれば、スクリーンに映画が写しだされるばす。
今回はプライムビデオで、適当に映画を選択してみました。
アプリ側で再生をタップすると、投影されていた縦長の画面は横向きに自動で変わります。
しかし、ここでなぜか再生が止まってしまいました。スマホ側の電波が悪いのかと思い、ミラーリングを切ると、普通に再生できます。
ミラーリングで接続すると、再生が止まって読み込みのクルクルしたマークが画面に表示され、そのままうんともすんとも言いません。
原因はわかりませんが、WiFiで繋ぐことでミラーリングが出来ないんです。
不具合なのかエラーなのか、たまたまなのか分かりませんが、今回はやりたかったミラーリングで映画を観るという事が出来ませんでした。
画質のチェック
ミラーリングを諦め、今度はFire Stick TVをプロジェクター本体のHDMI端子に接続します。
これだと全く問題なく、投影されました。
このAmazonのFire Stick TVのメニュー画面で、以前使った解像度が悪いプロジェクターと印象が違いました。
解像度が悪かったプロジェクターでは、うっすらボヤけて、ちょっと見難かった記憶があります。
DBPOWERのプロジェクターL22では、第一印象でそのような事は感じませんでした。
次は、適当に新しめの洋画をチョイスして流してみます。
DBPOWERのプロジェクターL 22の解像度は1080PのフルHDに対応していますが、実際に投影されるのは720P。
解像度的にはあまり期待していませんでしたが、なぜか高画質の物と同等程度の綺麗さに感じました。
明るさは8,000ルーメンと明るいようですが、映像に写っている人物や景色自体も明るく表示されて、見やすく感じました。
映像の中で、人物の輪郭にギザギザやボケている感じがあるか、近くに寄って見てみましたが、それも無いように見えます。
映像を見て僕が思ったのは、これで良いじゃん!って事でした。
映像に関しては、明るく見やすく、しかもボケなどもなく鮮明に見えました。
スピーカーは、2つ内蔵していると記載がありましたが、音に関しては良いとは言い切れない感じです。
もちろんの事のように重低音はなく、市販の3,000円以下のスピーカーと言った感じでしょうか?スピーカーに関してはあまり期待しない方が良いかも知れません。
また本体の近くにいると、思っていた以上にファンの音が大きい事に気が付きます。その為、ボリュームも、ファンの音を打ち消すために自然と大きくなってしまいがち。
隣の部屋まで聞こえる、音量になっていました。
画質の確認の為に、現在おうちで使っているXGIMIのMoGo Proと比較してみたいと思います。
MoGo Proは解像度1920x1080Pで明るさが300ANSIルーメン。
なかなかの性能で、画質に関しても満足感が高いものです。
上側がXGIMIのMoGo Pro、下側にDBPOWERのプロジェクターL22を投影してみました。
MoGo ProはフルHDだけあって、よくみると人物のシワなど明瞭に見る事ができます。
色に深みがあり、さすがという画質です。
DBPOWERのプロジェクターL22は、意外にも検討していて、ボケや粗さという面ではあまり引けを取っていないと思いました。
ただ色が、DBPOWERのプロジェクターは全体的に明るく、ちょっとチープな感じも。
しかし、暗部では、表情や何があるのか認識できます。一方MoGo Proは全体的に暗く、重厚感がある感じですが、暗部での表情は暗すぎて見難く感じました。
色味的には好みもありますが、明るくて見やすかったのは、DBPOWERの方かも知れません。
XGIMIのMOGO Proに勝っているとは言いませんが、大分検討しているのではないでしょうか?
明るい分色は薄く見てるので、好みは分かれる所だと思いますが、ミステリー系の実写映画では、見やすくて良かったです。
次に、アニメを見てみます。
アニメでも、輪郭にボケや粗さは目立つことはなく、ほとんど分からないぐらいでした。
DBPOWER単独で投影すれば、そんなに拘りがなければ、綺麗な映像に満足できると思います。
XGIMIのMoGo Proと比較してみると、実写映画と同じく、色の明るさに差がありました。
とは言え、値段で数万円も違いがあるこの2機種。
値段が安いDBPOWERは、かなり画質が良く、コスパが良いように思えます。
投影しているのが40インチだったので、引き伸ばした際に、画質が劣化してしてしまうかも知れませんが、6畳の部屋で使うプロジェクターとしては優秀です。
まとめ
DBPOWERのプロジェクターL 22を使ってみて、まず思ったことが、画質が想像以上に良かったという事。
壁スクリーンから1.60m離れた場所に設置したので、大画面ではありませんでしたが、フルHDのプロジェクターと大差なかったように感じました。
その上、映像が明るかった事もあり、凄く見やすかったです。
でも逆に重厚感は薄れてしまっています。
その他、リモコンの反応、メニュー画面の見やすさなど、不満に感じる事はあまりなかったです。
ただ、ミラーリングでプライムビデオが再生出来なかったのが、心残りです。
全く読み込まないということではなく、メニュー画面や作品詳細ページは大丈夫なので、あと1歩で再生出来そうな感じなんですが、今後試行錯誤して出来るようになれば良いと思います。
とりあえず僕の環境では、現段階ではミラーリングでプライムビデオは再生出来なかったです。
Androidを搭載しているプロジェクトだと、Netflixや Huluが再生出来なかったりする物もありますが、このDBPOWERでは外部接続するタイプなので、その点は大丈夫そうです。
全体的な総評としては、なかなかの高評価です。
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