動画編集をしていると、「このイメージに合う映像がないんだよな〜」「この部分の素材ほしいよな」って考える時ってありますよね。
全て自分が集めた素材で賄うことができたらいいのですが、自分の手持ち素材以外の映像が必要になるケースは結構頻発します。
そんな時ストック映像サイトの存在は欠かせないものです。
一方でサイト上で提供される素材の質やジャンル、無料も含めた料金プランは非常に多岐にわたり、選択するのにも迷うケースは少なくありません。
そこで今回は、動画編集者におすすめのストック映像サイトを比較し、それぞれの特徴やメリット、向いている人についてわかりやすく紹介します。
用途や利用する目的、予算にマッチした最適なサイト選びに役立ててみてください。
ストック映像サイトを利用する上で知っておきたいポイント
編集者向けのストック映像サイトを使うにあたっては、いくつか事前にチェックしておきたい重要なポイントが存在します。
それは、日本語に対応しているか、映像のデータサイズ、出演している人物の国籍、クレジット表記の有無、そして商用利用の可否です。
これらのポイントを知らずに映像を利用してしまうと、のちのちトラブルにつながる可能性も否定できません。
本項目では、ストック映像サイトで提供されている動画素材を安心して利用するためのポイントを解説したいと思います。
日本語に対応しているかどうか
ストック映像サイトには海外のサービスが多くあります。
そのため、日本語自体に対応していないケースも珍しくありません。
一方で、日本語に対応していれば、サイトの操作や検索だけでなく、後述する商用利用可能の有無などのチェックも容易です。
そのため、よりスムーズな動画編集が可能となります。
一方、日本語に対応していないケースでは、英語を利用して検索したり、ブラウザの翻訳を併用するといった手段を取らなければなりません。
たとえば、素材を検索する場合、英語でキーワード検索をしないと映像がヒットしないといったことも求められます。
英語検索に慣れていないと作業がかなり手間取ることでしょう。
このように日本語対応の有無は映像ストックサイトを選ぶうえで重要なポイントとなります。
もちろん完全に日本語対応していなくとも、日本語の簡単なガイドがついているサイトもあるので、そういった点も比較するうえで考慮したいポイントといえるでしょう。
映像の容量サイズ
ストック映像サイトは、基本的に高品質な映像を取り扱っていることがほとんどです。
それは多くの場合メリットといえる反面、データのサイズが大きくなっていることが少なくありません。
たとえば、4K映像や長尺の映像素材になると、実に1ファイル数GBとなってしまうケースも見られます。
あれもこれもとむやみにダウンロードを行ってしまうと、パソコン本体のストレージ容量をすぐに圧迫してしまうことになりかねません。
編集作業にはある程度のストレージ容量が求められます。
そのため、映像ストックサイトの素材動画だけで容量をいっぱいにしないようにしましょう。
対策としては外付けのSSDなどを用意し、ダウンロードした映像ファイルはそちらに保存することがおすすめです。
必要に応じてネット上のストレージであるクラウドストレージを併用することで複数端末間の共有を行うのも良いでしょう。
出演している人物(日本人が多いか・外国人が多いか)
ストック映像サイトは海外のサイトが多くあります。
そのため、出演している人物が基本的に外国人であり、日本人モデルの動画を素材として公開しているサイトはそこまで多くないのも事実です。
動画編集者の場合、シチュエーションによっては国内向けのプロモーションや広告制作を行うこともあります。
そのような場合、どうしても日本人が出演している映像が必要になることもあるではないでしょうか。
このような事情からも日本人が多く出演しているサイトを選ぶことも求められるかもしれません。
ただ、サイト上で「Japanese」「Asia」などのキーワードを組み合わせると、日本人出演(日本人っぽい)素材が見つかる場合もあるため、検索の工夫をしてみることもおすすめです。
それでも選択肢が限定的になってしまう場合もあるため、日本人の出演映像が多い国内系の映像ストックサイトを選ぶこともポイントになります。
制作する動画のターゲット層やクライアントの目的にマッチしたモデルが出演している映像ストックサイトを選ぶように意識しましょう。
クレジット表記の有無
ストック映像を利用する場合、クレジット表記を求めてくる映像ストックサイトがあります。
クレジット表記とは、映像ストックサイトのURLやサイト名、作成者を動画内に明記することを言います。
有料の映像ストックサイトではクレジット表記を求めない場合がほとんどですが、無料の映像ストックサイトや無料プランを選んだ場合は、クレジット表記をしなければならないこともあります。
このような場合、商用案件の動画制作やクライアントの依頼で制作する場合は、クレジット表記が必須の素材を使ってしまうと、納品を断られてしまうこともあります。
そのため、事前に確認し、必要に応じて追加料金を支払ってもらい、そのお金でクレジット表記を消すプランにするといったことも必要です。
また、クライアントと事前に確認しておき、クレジット表記を行わないといった契約をしたり、あるいは表記があっても問題ないといったことを共通認識にしておきましょう。
シチュエーションに応じてクレジット不要の有料素材に切り替えるといった判断も求められます。
そもそも商用可能かどうか?
映像ストックサイトを利用する原則として、そもそも商用利用可能かといったことをチェックしなければなりません。
個人利用は許可されていても商用利用は禁止されている素材も一定数あるからです。
一方、商用利用できない素材を安易に使って動画サイト(YouTubeやTiktokなど)にアップロードしたり、クライアントの案件に使用したりすると権利侵害にあたってしまう可能性があります。
映像ストックサイトを利用する場合は、商用利用可と明記されているか、また利用範囲に制限がないかをしっかりと確認しておきましょう。
安全に利用するためには映像ストックサイト内にある素材ごとにライセンス規約をチェックすることが重要です。
また、一部改変禁止など細かい条件がある映像素材も見られるため、チェックする習慣を身に着けておくことをおすすめします。
ポイント
・日本語対応しているか
・サイズ(容量)の確認
・日本人モデルが多いと使いやすい
・クレジット表記が必要かどうか
・商用利用可能かどうか
動画編集者におすすめしたい映像ストックサイトを一挙に比較紹介
動画制作に欠かせないストック映像サイトは高品質な映像素材をスピーディに入手することで、クオリティの高い動画制作が可能になります。
この項目ではコスパ重視やオリジナリティ重視、ジャンルの豊富さといった様々なニーズにマッチしたおすすめの映像ストックサイトを一挙に比較紹介し、まとめました。
プロで活動している動画編集者はもちろん、副業や趣味目的で動画編集している方も参考にしてください。
ストックサイト
Pixabay
Pixabayは、高品質な動画・CG・写真・イラスト・音楽素材を無料でダウンロードできる総合的なストックサイトです。
素材の多くはCC0ライセンス(著作権の放棄宣言がされたライセンス)で提供されています。
そのため、商用利用もできることから個人・法人問わず、安心して利用可能です。
会員登録なしで使える手軽さも人気の理由で多くのユーザーに利用されているサイトと言えます。
特徴やメリット
Pixabay最大のメリットは、無料素材の種類が非常に豊富な点です。
映像はもちろんのこと、CGアニメーションや写真、イラスト、音楽素材まで幅広く揃っており、複数メディアを組み合わせた作品制作にも対応できます。
また、すべての素材が無料で利用できる上に、クレジット表記も不要な点もメリットといえるでしょう。
さらに日本語にも対応しているため、検索や操作もスムーズに行えます。
そのうえ投稿素材はガイドライン審査を通過しているため、単に量が多いというだけでなく、一定の品質が保証されている点もメリットです。
注意したいポイント
Pixabayはかなり便利なサイトです。
しかし、誰でも素材を投稿できる仕様のため、クオリティにばらつきがあるケースも見られます。
また、無料で使える一方で、人気の映像素材は他のユーザーとかぶることも珍しくありません。
そのため、オリジナリティを重視したい場合には工夫が必要となるでしょう。
さらに、商標権や肖像権に関しては利用者自身で注意する必要があります。
商用利用ができるものが多いものの、そうでないケースもまれにあるため、使用前には各素材ページの注意書きをしっかり確認しましょう。
Pixabayをおすすめしたい人
Pixabayは、コストをかけずに高品質な素材を手に入れたい個人クリエイターや副業動画編集者におすすめです。
また、動画・写真・音楽など複数ジャンルの素材を一括で探したい人にも最適です。
さらに会員登録不要で手軽に利用できるため、初心者でも利用しやすいといえるでしょう。
YouTube動画やSNS用コンテンツなど、多様なメディア制作をしたい人にとって、かなり心強いストックサイトに数えられます。
Mazwai(freepik)
Mazwai(現在はfreepik)は、映画のようなクオリティの高い長尺ストック映像を無料で提供する映像ストックサイトです。
素材は1〜2分以上と比較的長めなものが多く、クリエイティブな映像編集に最適といえます。
ライセンスは「CC BY 3.0」(著作権を放棄されたライセンス)と独自の「マズワイライセンス」があり、商用利用も可能です。
特徴やメリット
Mazwaiの特徴は、1分以上の比較的長い動画が多く揃っている点です。
映像ストックサイトには10秒に満たない素材が多いというケースも見られます。
しかし、この映像ストックサイトでは短尺では表現できない物語性のある映像作品や長めのプロモーションビデオ制作にも活用しやすい素材が揃っているのが特徴です。
また、無料で映画スタイルの高品質映像が手に入る点も魅力があります。
ダウンロード後すぐに使える仕様で、煩雑な手続きが不要なため、クリエイターにとってストレスフリーなサービスとなるのもポイントと言えるでしょう。
注意したいポイント
Mazwaiは日本語対応していないことが最大のデメリットであり、注意点です。
そのため、英語での検索や操作が必要となるでしょう。
また、すべての素材が無制限に利用できるわけではありません。
ライセンスによってクレジット表記が求められる場合があり、使用時には注意が必要です。
さらに、サイトに掲載されている素材数はやや少なめな点も他のサイトに比べてやや弱い点と言えます。
そのため、特定のシーンやテーマを探す際には希望に合う映像が見つからない場合もあるので注意しましょう。
多くの素材で作者のクレジット表記が必要ですが、表記したくない場合は別途Premiumプランの契約をする必要があります。
さらにクレジット表記だけでなく、利用にあたってのライセンス条件も動画ごとに異なるため、ダウンロード前の確認をしなければなりません。
Mazwaiをおすすめしたい人
Mazwaiは、クオリティを意識したい動画クリエイターや広告制作に携わる方におすすめです。
また、長尺で雰囲気のある映像制作がしたいと思っている人にぴったりといえるでしょう。
ほかにも無料で利用できることからコストをかけずに映画風の映像を取り入れたい個人・法人問わず幅広い層に利用されています。
英語での検索に抵抗がなく、ライセンス条件をきちんと確認できる方であれば、非常に役立つストック映像サイトといえるでしょう。
Adobe Stock
Adobe Stockは、プロ向けの高品質なHD・4K素材を2300万本以上取り扱う映像ストックサイトです。
サブスクリプション型とクレジット購入型のプランが用意されており、商用利用可能な無料素材も提供。
通常ライセンスから拡張ライセンスまで用途に応じた契約が可能で、動画広告やSNS動画など幅広い制作に活用できます。
もちろん日本語も完全対応していることから利用条件なども細かく確認可能です。
特徴やメリット
Adobe Stockの最大の魅力は、クオリティの高い素材が圧倒的に豊富な点です。
しかもクオリティが非常に高く、多くのHD・4K映像が揃っており、映画・CM・YouTubeコンテンツ制作などプロフェッショナルな場面でも十分に対応できます。
また、日本語への完全対応だけでなく、素材の種類別ライセンス選択ができる点も便利なポイントです。
サブスクリプションプランを選んだ人向けに毎月定額で素材をダウンロードできるサービスもあり、コストを抑えながら幅広いクリエイティブ制作を行える点もメリットといえるでしょう。
注意したいポイント
Adobe Stockは一部無料素材があるものの、基本的には有料サービスである点に注意が必要です。
さらに「通常(基本的な商用利用が可能)」「強化(50万分以上の印刷が可能)」「拡張(商品への使用、素材自体の再販が可能)」の各ライセンスによって使用範囲が異なります。
そのため、目的に応じた適切なライセンス選択をしなければなりません。
また、商用の映像として利用する場合には最上級に位置付けられている拡張ライセンスが必須となり、費用が高額になる場合もあります。
利用する前には、各ライセンス条件をしっかり確認してから利用してみましょう。
Adobe Stockをおすすめしたい人
Adobe Stockは、映像制作会社や広告代理店、またはYouTubeなどで本格的に収益化を目指す動画編集者におすすめです。
つまり、作った映像で収益にしたり、報酬を得たりしている人すべてを指します。
Adobeによって用意された高品質なストック映像を使うことで、作品全体のクオリティを一段引き上げることも容易です。
日本語完全対応・信頼性の高いライセンス体系も魅力といえます。
そのため、安定した映像素材を確実に用意したい法人利用や、プロフェッショナル志向の人にも向いているといえるでしょう。
他の映像ストックサイトと比較して、費用もかなり掛かることから、プロへおすすめしたい映像ストックサイトです。
公式サイトはこちら↓
PIXTA
PIXTA(ピクスタ)は、写真をはじめ、イラスト、音楽素材、そして動画素材をダウンロードできる日本のストック素材サービスです。実に1億点以上の素材を取り扱っているのも注目です。
さらにいずれも多くが商用利用できるロイヤリティフリー形式で提供されていることで、自由に利用できる環境なのも魅力と言え、多くのユーザーに利用されているサイトでもあります。
商用利用の範囲も広く、テレビ番組でのりようや広告、出版物にも対応していることからプロの利用も少なくありません。
特徴やメリット
特徴やメリットとして、日本のサービスということが挙げられます。
撮影モデルはほとんどが日本人であり、日本人向けサービスにも使いやすいのは大きなメリットです。
また、素材のロイヤリティフリーも商用利用を考えている場合に魅力的で、しかも利用回数に制限がないことから、取得した後の利便性はかなり高いといえるでしょう。
動画だけでなく、写真やイラスト、音楽素材も取りそろえているため、別サイトを当たらなくともワンストップで完結できる点も便利です。
コスト面もメリットとして挙げられ、定額制プランを利用すれば1点当たりわずか39円から利用できる安価な設定も、制作コストが気になるという場合に心強い味方となってくれるでしょう。
法人向けの請求書決済にも対応していることから、プロの利用もしやすい環境が提供されている点も注目です。
注意したいポイント
注意したいポイントとして、一部の素材がロイヤリティフリーではないことです。
PIXTAは膨大な素材がある中、無制限利用を許可していないものが存在しています。
そういった素材を商用利用してしまうと、規約違反になってしまうことから、トラブルに発展する危険性もあることを知っておきましょう。
利用する場合は必ずロイヤリティフリー、あるいはそれに近い条件で利用できる素材かどうかをチェックしてからダウンロードを行うように注意が必要です。
なお、転売については固く禁止されているため、他のサイトでできたからという理由で安易に転売などの利用をしないように注意が必要です。
おすすめしたい人
PIXTAは、WEBサイト制作や広告、YouTube動画などで高品質な素材を必要とする個人や法人におすすめです。
サイトでは日本人モデルの素材が充実しているため、日本市場向けコンテンツを作成する人に最適なことや定額制プランがあるため、頻繁に素材を使用するデザイナーや編集者、マーケティング担当者にも向いています。
請求書決済やAI開発向けデータセット提供といった法人向けサービスも充実。
企業での導入にも適したサービスと言えるでしょう。
動画AC
動画ACは、ACワークス株式会社が運営する日本国内向けの高品質動画素材提供サイトです。
国内でも有数の映像素材を保有し、HDから4K素材まで幅広く揃い、商用利用もできます。
さらにサイトで会員登録することで無料ダウンロードでき、クレジット表記不要で、SNS広告やWeb制作にも便利といえるでしょう。
日本人モデルの動画やCGアニメーションも豊富で、クリエイティブな制作に役立つ映像ストックサイトです。
特徴やメリット
動画ACのメリットは、日本人モデルを使った動画素材がとても多く用意されている点です。
日本人モデルを映像素材として利用したい人にとって便利なサイトといえるでしょう。
また、ビジネス、食べ物、自然など多彩なカテゴリーから素材を選ぶことができます。
日本市場向けのコンテンツが多くそろっているので、編集した映像に入れても違和感はほとんどありません。
ほかにも会員登録を行うことで制限があるものの、無料で素材をダウンロードでき、加工や商用利用も可能になっています。
それにクレジット表記不要で手軽に使用できることから素材自体も使いやすいサービスです。
注意したいポイント
無料会員では、1日の検索回数やダウンロード数にかなり制限があります。
そのため、頻繁に素材を利用する場合は有料のプレミアム会員への切り替えが求められる点はデメリットです。
また、無料会員では4K素材が利用できないケースも多いので、高解像度が必要な場合は有料会員を検討する価値があります。
無料利用時の制限は、頻繁に素材を利用したい人にとって不便に感じることもあるかもしれません。
他にも海外の大手ストック映像サイトと比べるとどうしても素材の量が少なめです。
そのため、使用したいシチュエーションの映像がないといったケースになりやすい点も注意したいポイントと言えるでしょう。
さらに個人的には、使用していると素材自体の質、動画の質が低いように感じています。素人っぽさが抜けない動画素材が多いと思います。
動画ACをおすすめしたい人
動画ACは、日本向けの動画素材を探している人におすすめです。
日本人モデルを使った動画が多いことや、日本の風景や食文化などに関する素材が豊富なので、日本語を使った動画コンテンツや、ローカライズされた広告制作に向いているといえるでしょう。ただ、質が比較的低く感じるので、プロ意識が高くやファッショナブルな動画編集には向かない傾向にあります。
ただ、商用利用も可能なので、クレジット表記不要で、個人から企業まで幅広い層に対応しています。
日本語完全対応で使いやすいため、動画編集に慣れていない小規模事業者にも便利です。
しかし、素材数が少ないことから、他の映像ストックサイトと併用することをおすすめします。
Filmstock
Filmstockは、Wondershareによる海外の動画素材配信サイトです。
ビジネス、ウェディングといったテーマ以外にも多くのデザイン文字の素材が揃っており、アニメーションやタイトル、イントロなどの素材も豊富に用意されているのも特徴です。
一部素材は無料でダウンロード可能なのもポイントと言えるでしょう。
特徴やメリット
Filmstockのメリットは、バリエーション豊富な素材が利用できる点です。
ビジネス動画だけでなくウェディング、デザイン文字など、さまざまなジャンルに対応した素材が揃っています。
また、アニメーションやトランジション、フィルター、タイトルなども豊富です。
FilmoraやAdobe After Effectを使用することで、素材を簡単に編集に組み込め、視覚的に魅力的なコンテンツ作成が可能な点もメリットといえるでしょう。
さらに動画編集ソフトの中ではFilmoraと親和性が高い機能となっており、Filmoraユーザーにはとても便利なサイトです。
注意したいポイント
Filmstockには無料素材が用意されているものの、大部分の素材は有料です。
そのため、素材の大半をを利用する場合はポイントを購入する必要があります。
また、Filmstockの素材は主にFilmoraやAdobe After Effectなどの特定の動画編集ソフトに対応しているものです。
そのため、これらのソフトを使用していない場合、素材を活用できないことがあるので、その点は他の映像ストックサイトにないデメリットといえるでしょう。
Filmstockをおすすめしたい人
Filmstockは、FilmoraやAdobe After Effectを使用している動画編集者におすすめです。
豊富なジャンルの素材を活用して、ビジネス動画、ウェディングムービー、映像広告などを作成する際に便利といえるでしょう。
また、アニメーションやイントロ、トランジションなどを活用して、視覚的に印象的なコンテンツを作りたい人にも向いてます。
さらにFilmoraを使用する予定の人には特におすすめしたいストック映像サイトといえるでしょう。
副業や商用で動画編集している人向けです。
AIを利用した画像生成のサービスもおすすめ
ここまで映像ストックサイトの紹介を行ってきましたが、近年は素材自体をAIで生成する静止画の生成サイトも注目されています。
その中でも日本のサービスであるAI素材.comは自分の表現したいイメージをテキストから自由に生成できる画期的なサービスとして徐々にユーザー数を増やしています。
一般的な画像の素材サイトとは異なり、細かなニーズに応じたカスタマイズも可能。
さらにダウンロード無制限の有料プランもラインナップされていることから、AIで自由に利用できるようになっています。
このような魅力を持つAI素材.comについてみていきましょう。
AI素材.comとは?
AI素材.comは、作りたい静止画イメージをテキストの形で入力してオリジナルの画像を生成してくれるサービスです。
従来の画像サイトとは異なり、自分のイメージを直接表現した画像を作ってくれるのが特徴です。
「夏のヒマワリが斜面で咲き誇っている」「事務所で残業をしているうさぎ」など、細かなシチュエーションを入力しても生成してくれます。
さらに海外の画像のようになりがちな生成AIの画像にあって、いらすとやと提携することで、いらすとやの公式コラボ素材(いらすとやスタイルの生成が可能)が用意されているのも魅力といえるでしょう。
無料プランでも基本的な画像生成ができるものの、有料プランのPROプランに加入することで無制限の生成やダウンロードが可能になります。
それによって、より幅広い活用が可能になるでしょう。
もちろん商用利用もできるので、今回紹介した映像ストックサイトの動画と組わせて利用することも可能です。
映像ストックサイトにAI素材.comを利用するメリット
AI素材.comの利用と映像ストックサイトとの利用を併用するメリットはいくつかあります。
それは、すぐに画像素材を作れる、コストパフォーマンスが高い、ジャンルごとのプロンプトも用意されている、そしてカスタマイズが可能といった点です。
まず、AI素材.comはプロンプトに条件を入力するだけで迅速な画像生成ができます。
たとえば、映像ストックサイトで取得した映像につなげる静止画素材が欲しくなった場合、従来であれば画像の素材サイトなどで検索を行うことも多いはずです。
しかし、必ずしも自分の要件にマッチした静止画が得られない場合もあります。
AI素材.comなら要件にマッチした静止画を迅速に生成してくれるため、その点がメリットです。
次にコストパフォーマンスが高いのもポイントといえます。
商用利用可能な静止画は場合によって一枚数百円というケースも少なくありません。
しかし、AI素材.comであれば無制限のProプランが月額980円、あるいは年間プランで11,760円で利用できます。
これは画像素材系の有料プランとしてみた場合、かなり安価です。
よりニーズに合った生成ができるメリットもあります。
たとえば、季節のイベント、海水浴や正月、バレンタイン、クリスマスなどに合った素材を用意したり、ビジネスや医療、アウトドアなどのジャンルに合わせたAIパターンを利用することが可能です。
さらにそれらの画像もAIによるカスタマイズが可能なので、映像制作で利用できるものや広告、YouTubeのサムネイルに至るまで幅広い用途で利用できるサービスと言えるでしょう。
メリット
・すぐに画像素材を作れる
・コストパフォーマンスが高い
・ジャンルごとのプロンプトが用意されている
・カスタマイズが可能
AI素材.comを利用する上で知っておきたい注意点
AI素材.comは便利なサービスですが、注意点もあります。
まず、AI素材.comの利用規約を必ず確認するということです。
AI素材.comで生成された映像は基本的に利用するユーザーに著作権が帰属します。
この点については動画編集者にとって問題のないことですが、一方で生成過程で外部のAIモデルが使用されていることに注意しなければなりません。
そのため、非常にまれではあるものの、外部AIモデルが著作権で問題発生した場合、こちらにも著作権問題が及ぶ可能性があるのです。
もし商用利用する場合は、自己責任で使用することも求められます。
次にプロンプト(AI素材.comへ入力する指示の文)がAI素材.comによって無償利用や再配布される可能性もあります。
そうなった場合、こちらがプロンプトで入力した静止画を無断で使った利用者を無断利用されたといって訴えても十分な補償や対策がなされないこともあるので注意しましょう。
他にも利用にあたって基本的な注意点があります。
まず、登録時に虚偽の入力をしないようにしましょう。
AI素材.comは20歳未満の利用が許可されていません。
そのため、未成年が虚偽の年齢を入力して登録した場合は、登録拒否や発覚時にアカウント凍結など多くのペナルティが課されます。
アカウントの扱いも重要で、第三者へ譲渡や貸与が禁止されているのも知っておきたいポイントです。
アカウントはあくまで自身の責任であり、必ず自分で作成して自分で利用するようにしましょう。
他にも注意したいポイントとして、AI素材.comで生成された画像を別の生成サイトにアップロードし、再度改変するといったことも禁止されています。
AI素材.comは利便性の高いサービスではあるものの、ここまで紹介したようなルールがきめ細かく決められています。
そのため、ルールを正しく理解して、トラブルを未然に防ぐ意識をもって利用するようにしましょう。
動画編集においては商用利用や動画サイトで配信することを検討している場合は、利用規約をきちんと確認してから映像生成を行うことが重要です。
適切な利用方法でAI素材.comを活用することによって安全にAI素材.comのサービスが利用できるでしょう。
注意ポイント
・生成過程で使用した外部AIモデルが著作権で問題発生した場合に著作権問題が及ぶ可能性がある
・自身のプロントがAI素材.comによって無償利用や再配布される可能性がある
・20歳未満の利用不可
・AI素材.comによって生成された画像は別の生成サイトにアップロードし再度改変してはいけない
AI素材.comがおすすめな人は?
AI素材.comがおすすめな人は、安価に画像を生成して映像制作に利用したい人です。
トレンドを押さえた画像生成や季節にマッチした画像生成がスピーディーに行えるので、オープニングやサムネイルをすぐ用意したい人にとってかなり便利なサービスと言えます。
もちろん、映像制作を行っているすべてのクリエイターにとって利用するメリットがあるでしょう。
まとめ:編集事情に合ったストック映像サイトの選択を
ストック映像サイトは、映像制作や動画編集において欠かせないものとなっています。
しかし、サイトによって提供する映像の品質や種類、料金体系などが異なるため、目的に応じて適切なサイトを選ぶことが重要です。
また、今回紹介したサイトの中にはクオリティの高い映像素材を提供するサイトは高額な利用料が必要になるケースもあります。
そのため、予算や使用頻度、映像の種類を考慮して、最も効率的かつコストパフォーマンスの高いサイトを選びましょう。
さらに商用利用や動画サイトなどでアップロードする長尺の動画編集においては、ライセンス条件や提供される素材の更新頻度にも注意が必要です。
このようにストック映像サイトは多彩なので、自分の編集事情に合ったサイトを見つけ、映像制作のクオリティを高めるために活用することが成功への鍵となるでしょう。
また、最後に紹介したAI素材.comを併用することで、よりオリジナリティのある動画編集が可能となるので、利用を検討してみるのもおすすめです。
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