EARINのシリーズ第3弾となる完全ワイヤレスイヤホンの「A-3」。
これがめっちゃ小さいインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンで、耳に入れてもストレスがなさそうなんです。
僕は現在Macbook Air用にJabraのElite 85tとJBL CLUB PRO+TWSの2機種をメインに使っているのですが、どちらもカナル型で耳の穴に押し込むようにして使っています。
たまに長く使っているとそれが圧迫感があり窮屈に感じてしまうことがあるんです。
しかしEARINのA-3はインナーイヤー型なので、圧迫感が薄れ付け心地がまた違ってくると思います。
さらにEARINのA-3は、超小型。
そのうえ軽量なので、付けていることも忘れてしまうほどらしいんです。
これなら長時間つけていることができそうですよね。
今回は、そんなBluetoothイヤホンEARINのA-3の使い心地や音質など気になる部分をレビューしたいと思います。
またJabraのElite 85tとJBL CLUB PRO+TWSと比較してどうなのかも紹介します。
EARIN A-3をレビュー!
EARINとは
実はEARINというブランドを知りませんでした。
完全ワイヤレスイヤホンやBluetoothイヤホンと言えば、AppleだったりJBLだったりSONYだったりと、一般的に有名なメーカーしか知りませんでした。
調べてみるとEARINは、完全ワイヤレスイヤホンの先駆者的な存在らしいんです。
北欧スウェーデンのブランドということで、見た目はシンプルかつおしゃれ!
音質は前モデルの時から評価が高いようなので、現モデルのA-3にも期待しちゃいます。
ケースと付属品
EARIN A-3にはケースの色が、ブラックとシルバーの2種類があり、今回僕はシルバーを選びました。
完全ワイヤレスイヤホンのケースには、多分ブラックやホワイトが多いと思います。
JabraのElite85tもJBLのCLUB PRO+TWSもブラック(JBLは濃いガンメタ)なので、違いが判るようにしました。
ケースはシルバーですが、本体のイヤホンはブラックなのでちょっと違和感があるのかなと思いましたが、実際に見てみるとそうでもなくケースとイヤホン本体の色が違ったとしても全く問題ない感じです。
付属品には、充電用のUSB-Cケーブルと説明書だけと無駄なものはない感じ。
カナル型と違ってサイズ違いのイヤーチップは、もちろん付属していません。
USB-Cケーブルは少し高級感があるというか、ゴムだけの被覆ではなく、編み込みされている耐久性が高そうな被覆を使っていました。
説明書は英語だけではなく日本語でもちゃんと表記されているので、大きな図と合わせてとても見やすいです。
ケーブルも説明書も、付属品にはちょっと好印象です。
ケースの外観 EARIN A-3のシルバーのケースは、光沢で艶がある感ではなく少し艶を消した高級感がある感じです。
しかしそれにしてもケースからしてコンパクト。
手に持った感じが、他の機種とちょっと違いました。
今使っているJabraのElite85tもJBLのCLUB PRO+TWSのケースより薄く手にしっくり収まる感じです。
Elite85tもコンパクトなのですが、ほんの少し厚みがあり、CLUB PRO+TWSに至っては厚みがありコロッとしたフォルムになっています。
ただEARIN A-3のケースはそのままの姿勢だと自立しないのが難点。
フタと反対側の底部分が丸くなっているので、縦置きにして自立させる事はできないんです。
フタの上が平らなので、逆さまにして置けば一応自立する事ができます。
そんな平らなフタの上部にはEARINのロゴがエンボス加工されています。
これがまたシンプルで、さりげない感じがオシャレです。
でもこれ、インジケーターを上にして置くとロゴが逆さまになってしまいます。
ケース底部分には充電用のUSB-Cの端子、ケース正面にはLEDインジケーターが配置されています。
ケースの裏側にはシールが貼られていて、ペアリングの仕方が書かれていました。
ペアリングする時に、シールが貼られているケース裏部分を押すようです。
シールを剥がして押してみると、クリック感があるボタンのようになっていました。
ちなみにシールはスッと綺麗に剥がれる感じではなく、ちょっと粘着物が残ってしまいました。
指で擦って剥がしたのですが、少しペタペタ感が残ってしまっています。
フタを開けてみると、イヤホンのインジケーターが手前にくる形でイヤホン本体が収まっていました。
ツマミやすそうな平らな部分は、背面側を向いていて、そこを摘んでイヤホンを取り出そうとするとちょっとやりにくい感じです。
何度か試してみましたが、イヤホンを摘むよりも、背面側に指を引っ掛けるようにして手前に押し倒すようにすると簡単に取り出せました。
その時、イヤホンとケースはマグネットでピタッとくっ付くようになっているので、少し抵抗を感じます。
イヤホン本体を取り出したケースはフタを締めて置いておくのが普通だと思いますが、フタを開けたままで置くことがあればフタの上部を下にすると安定して置くことができました。
イヤホン本体を取り出したケースの中は、特に変わったことはなく、他のBluetoothイヤホンと同じだと思います。
とは言え、機種により端子の配置場所は違い、Earin A-3ではフロント側についていました。
Earin A-3 イヤホン本体
Earin A-3イヤホン本体には、「TOUCH ARIA」と書かれたシールが最初に貼られています。
このシールを剥がした場所が、タッチコントロールするところになります。
シールを剥がすと2つともに、EARINのロゴが書かれていました。
内側はこんな感じで、充電端子は内側に配置されています。
インナーイヤー型なので、メッシュ部分は使っているうちに汚れてしまいそうですが、値段が高いイヤホンなのでコマ目に手入れして大切に扱いたいですよね。
こうやってマジマジ見てみると、イヤホン本体には「R」「L」の左右の目印がついてないのに、ここで気がつきました。
どうやらEARIN A−3は左右の区別がなく、耳に装着したら自動で判別してくれるようなんです。
これなら、手に取ったイヤホンが右側だったのか左側だったのかと迷うこともありません。
ちょっとしたことですが、結構便利そうですよね。
イヤホン本体を横から見ると、キャラクターの足のようなフォルムで、ちょっと可愛らしい感じもします。
こうやって見ているだけで、イヤホン本体はかなり小さいのがわかります。
他の完全ワイヤレスイヤホンと並べて比較してみても、あきらかにEarin A-3が小さいのがわかります。
Earin A-3のバッテリー持続時間
Earin A-3のバッテリー持続時間は最大で5時間、ケースを併用して最大30時間使えるようになっています。
イヤホン単体で最大5時間と聞いてもあまりパッとこないので、所有している他の機種と比べてみます。
JabraのElite85tではノイズキャンセリングを使用して最長で5.5時間、ケースを使って合計で25時間使えます。
JBLのCLUB PRO+TWSではノイズキャンセリングを使用して約6時間、ケースで約18時間充電できるので合わせて24時間使えます。
こうやって見てみると、Earin A-3が一番短いバッテリー持続時間ですが、イヤホン本体のサイズを考えたらかなり凄いと思ってしまいました。
だってサイズ的には他の2機種の半分以下ぐらいの大きさなんです。
それがJabraのElite85tと30分しか差がないなんて、ビックリしちゃいます。
さらにケースで充電をすれば、今度はこの中で一番長い最大30時間となるので、これまたビックリしちゃいますよね。
旅行やキャンプなどに出かけても、バッテリー切れを起こさないで充分使える容量だと思います。
そんなEarin A-3の充電は本体のUSBーC端子からも、イヤレス充電でもすることができるようになっています。
Earin A-3の装着感
EARIN A-3は、インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンです。
僕が持っている他のカナル型のイヤホンと違って耳の奥まで押し込む事はないので、とてもソフトな装着感です。
カナル型のイヤホンだと少し緩いと音が抜けてあまり良い音質で曲を聞く事ができません。
その為耳の穴のサイズに合ったイヤーチップを装着する事になるのですが、これがピッタリと密着するので圧迫感があるんです。
しかもEARIN A-3に比べで大きくて重い完全ワイヤレスイヤホンは、少しばかり違和感があります。
EARIN A-3は、装着したての時こそ少し異物感はありますが、それもほんの少し程度なのでしばらく時間が経つと、耳に装着していることすら忘れてしまう感じなんです。
耳が全く痛くなく、また違和感もほとんどないというのは、かなり心地良いです。
人によるとは思いますが、長時間付ける事によるストレスも小さいと思います。
タッチセンサー
耳に装着したEARIN A-3の外側の平らな部分、「EARIN」のロゴが書かれているところを指でタップする事で再生・一時停止、曲送りや曲戻しなどの操作をする事ができます。
当初はダブルタッチで再生・一時停止、長押しでボイスアシスタントと割り振られています。
しかしそれだと曲送りなどができません。
スマートフォンにアプリをダウンロードする事で、操作を変更する事ができます。 アプリ内のコントロールで、当初はHybridになっているのですが、それをClassicへ切り替える事で、1回タッチで再生・一時停止、ダブルタッチで曲送り、トリプルタッチで曲戻しと割り振りを変更できます。
さらに電話がかかってきた時に、1回タッチで応答、ダブルタッチで切断も出来る様になります。
気にる操作感なんですが、ちょっと反応が遅いかなと感じました。
決して感度が悪いのではなく、反応までの時間に一拍入る感じなんです。
例えば、ダブルタッチで曲送りしようとトントンってタッチすると、「トントン・・・(次の曲再生)」ってなるんです。
「トントン(次の曲)」って、即座に反応してくれないので、しっかり操作できてなかったのかと思ってさらにトントンってタッチしてしまって曲が一時停止してしまったりしました。
またダブルタッチしても1回タッチと判定される事も多々ありました。
それで感度が悪いのかと思いきや、ちょっと触れただけで一時停止になちゃうこともあったので感度自体は悪くはなさそうなんです。
タッチコントロールは決して悪くはありませんが、僕的には少し感度や反応が気になってしまいました。
EARIN A-3の音質
EARIN A-3の音質は、僕的には結構良いと感じました。
どこかのレビューでは音質に比べて値段が高すぎるような記載があったのですが、僕はそうは感じませんでした。
確かに大きな個性はなく、フラットに近い感じですが、音質的にはかなり良いんです。
ドライバーに14.3mmのカスタムダイナミックドライバーを採用している為か、縮こまった感じはなく中高音は良い感じ抜けているように思いました。
明瞭さもあり、ボーカルの声がクリアに聴こえるのが好印象です。
しかし重低音は、特に効いている感じではなく、程よく鳴っている感じです。
これは重低音好きな方にとっては、少し物足りなく感じるかも知れません。
重低音で比べてみると、僕の所有している中ではイコライザーで調整したJBLのCLUB PRO+TWSがズバ抜けてます。
重厚感はないものの迫力がある音が小気味良く鳴る感じです。
それに続きJabraのElite85tが迫力がある重低音なのですが、こちらは重厚感があり、JBLとはまた違った感じがします。
その2機種に比べるとやや重低音の迫力が落ちてしまうのがEARIN A-3です。
全く響かないと言うわけではなくある程度鳴ってはいるのですが、特に凄いと言うほどではないと言った感じ。
ただそれでも中高音域の明瞭さや臨場感はレベルが高く、安いワイヤレスイヤホンとは音質に違いを感じられると思います。
そんな事から、音楽のボリュームを上げて長時間聴いてみても疲れはありませんでした。
しかし、これが逆に良いのかも知れません。
シンプルでフラットなサウンドで、気負いせず自然体で使えるような気がします。
音質に関しては個々の好みもあるとは思いますが、決してチープではありません。
僕のお気に入りの2機種と交互に聴き比べても、あまり引けを取らない感じだと個人的には感じました。
重低音をそれほど求めない方におすすめです。
EARIN A-3のその他の機能
EARIN A-3にはいくつか機能が付いていて、左右の自動判別をしてくれる機能もそうなんですが、近接センサーが役立ちます。
耳に装着すると曲が再生されたり、耳から取り外したら曲が一時停止したりします。
この機能はEARIN A-3だけではなく他のBluetoothイヤホンにもあるのですが、やっぱり急に取り外すようなシチュエーションがあると便利に使えます。
また片方のイヤホンだけで使えるMONOモードという機能もあり、友人や恋人と共有し片方づつ耳に装着して曲を聴くこともできます。
様々なセンサーや機能が、細かいところに手が届く感じが好印象でした。
EARIN A-3 スペック
- ドライバー:14.3mmカスタムダイナミックドライバー
- オーディオコーデック:SBC、AAC、APT-X
- ワイヤレス規格:Bluetooth5.0 TWS+ Technology
- スタンバイ機能:イヤホンを5分以上使⽤していない場合、⾃動でスタンバイ切替
- バッテリー持続時間:1回の充電で最⼤5時間の再⽣、充電ケースと合わせて最⼤30時間
- イヤホン充電時間:充電ケースにイヤホンを収納して1.5時間でフル充電
- 近接センサー:⽿の中に⼊れて⾃動検出
- ホールセンサー :充電ケースの⾃動検出
EARIN A-3とJabra Elite 85t、JBL CLUB PRO+TWSとの比較表
EARIN A-3 | Jabra Elite 85t | JBL CLUB PRO+TWS | |
重量 | 3.5g | 7g | 7g |
対応コーデック | SBC AAC aptX | SBC AAC | SBC AAC |
連続再生時間 | 最大5時間 | 5.5時間(ANCオン時) | 最大約6時間(ANCオン時) |
ドライバサイズ | 14.3 mm | 12mm | 6.8mm |
Bluetoothバージョン | 5.0 | 5.1 | 5.1 |
防水・防塵性能 | IP52 | IPX4 | IPX4 |
まとめ
スウェーデン生まれの完全ワイヤレスイヤホンのEARIN A-3をレビューしましたが、これが想像以上に好印象でした。
まずコンパクトなサイズ感がとても良く、長時間耳に装着した時に疲れにくいと感じました。
それは本体のサイズ感からくる軽量さも影響しているし、インナーイヤー型というそもそもの形状が耳を圧迫しないのでストレスをあまり感じないんだと思います。
それに加え音質は、良く言えばフラットでキンキンと高音が響くこともなく、ズンズンと重低音が鼓膜を揺さぶることもないので、楽にサウンドを楽しむことができます。
しかし逆にフラットなので、特に強調するような個性が無い感じでもあります。
ただ、重低音があまり得意では無い方には、かなり良いBluetoothイヤホンだと思います。
同価格帯にJabraのElite85tがありますが、こちらは低音がしっかりと効いています。
しかしカナル型なので、長時間装着すると疲れてしまう方もいると思います。
そんな方に、インナーイヤー型の高音質で耳が疲れないEARIN A-3がおすすめです。
EARIN A-3は、評価が高いJabraのElite85tやJBLのCLUB PRO+TWSに引けを取らない高音質の完全ワイヤレスイヤホンだと思います。
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